実家から県道12号線・鰺ヶ沢蟹田線を走破して、鰺ヶ沢のきくや商店へお邪魔しました。
物凄く久しぶりに来ましたが、おばちゃん、しっかり覚えてくれていました!
きくや商店でピンと来る方は中々の物好きですが、「わさお」と言わればほとんどの人はわかる不思議。
↑わさおも日向ぼっこ中
しかしめんこいなー。
↑こちらがお店。至って普通のお店です。
ここきくや商店、イカ焼き(350円/1パック)が非常に絶品なんです。やわらかくて塩気が少しするイカ焼きはビールのつまみに最適!今まさにイカ焼きをつまみ、ヱビスビールを飲みながらキーボードを打っているわけですが(苦笑)
さて、鰺ヶ沢から進路を左にとり、県道3号線、鰺ヶ沢街道を進みます。路面状態は◎、雪も解けて走りやすい道です(ただしカーブ山道好きの話)
ひたすら急カーブと急勾配を進んでいくと、岩木山の姿が見えます。嶽温泉もすぐそこです。
↑嶽温泉、山楽旅館が…
さて、今日は嶽温泉の山楽旅館で露天風呂にでも…と思っていたのですが、どうもおかしい。
車を止めて旅館の前に行くと…
閉館
ホントですか…何回か家族総出で旅館にも宿泊したことがあるだけに残念です。
しかし全く情報仕入れていなかったので、この度2回目の営業終了。
ならばと、向かいの簡易郵便局の隣にある小島旅館さんで日帰りの交渉を。
あっさり若旦那が了解してくださったので、今日は小島旅館さんの内湯でゆっくりさせてもらいます。
↑小島旅館さん。昔からある、立派な旅館です。
造りは古いのですが、家庭的な雰囲気もある旅館です。奥の方へどうぞ、と通されて貸切の内湯へお邪魔させていただきます。
↑入口。いかさま旅館らしい佇まい。
入口は旅館らしいのれん。久しぶりにこういう旅館にお邪魔しました。たまにはいいですね。
↑脱衣所。木のぬくもりが素晴らしい!
脱衣所は天井まで木打ちっぱなしで、かつ綺麗に清掃されていて素晴らしいの一言に尽きます。
ただ、籠がないので脱いだものはそのままロッカーに入れることになります。
↑左がぬる湯、右があつ湯
扉を開けるともわ~っと硫黄のにおいがします。上北地方の温泉で硫黄臭のするところはないので、すごく久しぶりで感動。
左側がぬる湯、右側があつ湯でそれぞれ僅かに加水されています。源泉が熱すぎるのです。
嘘です。
嶽温泉は源泉かけ流し100%、源泉が熱いのですが、2つの源泉が熱いもの、温いものと二つあるため、その時の外気温などを考慮してブレンドしています。
湯量が豊富な温泉ならではの調整方法でなるほど、と感心してしまいます。
あつ湯と言っても、体感温度40度ぐらいでいつまでも浸かっていれる適温。こんこんと注がれる源泉を舐めてみると非常に酸っぱい!pH2の酸性温泉ならではです。
↑洗い場にはせっけんの備付があります
旅館なので、宿泊者向けにせっけんの備付もあります。そしてカランと鏡は真っ黒に錆びついています。いかに強い酸性かがよくわかる状況ですね。
↑湯口からこんこんと注がれる源泉
湯口からはこんこんと源泉が注がれています。静かに休みなく。
↑成分が湯口に堆積している!
ふと湯口を上から見上げるとビックリ!成分がかなり堆積しています!
湯の華の類はよく見るのですが、ここまでドッサリ成分が堆積しているのは初めてです。
つい「すげぇ・・・」と声を出してしまいました。
本当はダメなんでしょうが、つい出来心で堆積物をかき混ぜてみると手には成分がびっしり。
こんな贅沢な温泉に一人貸し切り状態で入れるなんて夢の世界でした。
多分このまま死んでも悔いはない状態だったと思います。
↑お決まり成分分析表
以前は硫黄臭い割に硫黄成分は書類上なかったのですが、再分析で硫黄成分が確認されておりました。成分はやはり濃いですね。濃い温泉、大好きです。
湯上りポカポカ、非常に気持ちよくなってきたところでお腹が空いてきたので、嶽温泉郷を散歩します。
↑嶽温泉郷の街並み。
嶽温泉郷は岩木山のふもと、岩木山スカイラインの入り口近くにあります。
今の時期は冬季閉鎖中ですので、お客さんもほとんどいません。
山楽旅館はカーテンを閉めており、山七旅館も廃業。。。
鄙びた温泉地ですが、ここまで廃業に追い込まれている旅館が多いとは正直思いませんでした。
一応温泉中心部まで弘南バスが細いながらも定期運行しておりますので、弘前ついでにぜひ訪れていただきたい温泉です。
さて、お昼は旅館兼食堂の田沢食堂さんで。
↑田沢食堂さん。これまた古い食堂です。
素朴な雰囲気の食堂です。小さなテーブルが一つだけの食堂で、ラーメンや蕎麦、カレーライスなんかがあります。蕎麦はやっぱり大谷製麺。個人的に付き合いの長い製麺所なので、応援していますが、今回は気まぐれでカレーを注文。
↑カレーライス
相席の弘前市内から来られたご夫婦と談笑しながらカレーを食べます。
味は至って普通なのですが、話が盛り上がて1時間ほど長居させていただきました。
その後は弘前市内を回避するためリンゴ畑を通って、面倒になったので浪岡ICから高速に乗りつつ帰宅。二日間の走行距離は519.2キロでした。
嶽温泉の近くには百沢温泉と言う素晴らしい温泉もまたあるので、次回は百沢へも行ってみようと思います。
<今回の温泉>
嶽温泉 小島旅館 (だけ おんせん こじまりょかん)
青森県弘前市常盤野湯の沢20
成分…酸性・含硫黄、カルシウム、塩化物泉(低張性酸性高温泉)
源泉…嶽温泉(嶽温泉旅館組合4~5号集湯槽、6~8集湯槽)
営業時間 要交渉
※せっけん類の備付ありですが、宿泊者向け
※タオルなし。要持参
入浴料…おとな350円
東北自動車道 大鰐弘前ICから岩木山方向へ約1時間
浪岡ICから弘前・岩木山方向へ約45分(抜け道利用)
JR奥羽本線 弘前駅から弘南バス枯木平行乗車、約55分(本数少)
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